【UJSファカルティ・ディベロップメント】変化の時代に求められる、日本語教育の高度化とは

2025年3月25日、UJSにてファカルティ・ディベロップメント(FD)ミーティングが開催されました。
日本語教育を取り巻く制度や社会の変化を踏まえ、UJSでは「教育の質」と「国際的な役割」の再定義に着手しています。

今回は、認定日本語学校制度の動向と、それに対応する私たちの視座について、社内外の有識者とともに議論しました。


教育機関としての責任は、今後ますます重くなる。

大学や専門学校における外国人留学生の増加が注目される中、日本語学校の存在感も確実に高まっています。
2040年には約77万人の労働力が不足すると推計される中、教育機関が担う役割は「日本語」以上のものになってきました。

今回のFDでは、日本語学校が果たすべき社会的責任、そして文部科学省が目指す「教育の質」への期待が共有されました。


日本語教育は「人間教育」である。

教育機関の審査基準は、単なる書類や形式にとどまりません。
教員の資質、カリキュラムの独自性、進路支援に至るまで、教育そのものの“本気度”が問われています。

私たちUJSは、就職や生活に直結する実践的な教育に加え、キャリア形成・人間育成の観点からも学びを設計しています。
それは単なる語学学校ではなく、「未来を切り拓く人材育成機関」としての矜持でもあります。


制度が変わる今、変わらない“質”で応える。

日本語学校の所管が法務省から文部科学省へと移管され、制度そのものが再編のフェーズに入っています。
求められるのは、柔軟さではなく「構造的かつ持続可能な教育力」。
UJSでは、教育現場・行政動向・人材需要の3軸を分析しながら、独自の体制強化を進めています。


私たちは、変化を待つのではなく、変化を設計する。

一人ひとりの学生が、自分の人生を切り拓く力を持てるように。
そのために、私たち教育者は何を学び、どう備えるべきか——。

UJSは、これからの日本語教育において「選ばれる学校」であるために、制度や社会の変化にただ適応するのではなく、むしろその先を見据えたアクションを積み重ねています。

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